高齢歩行者の交通事故を防ごう
平成27年中の県内の交通事故は、11年連続の減少となり、交通事故死者過去最少を記録しました。しかし、死者27人中17人が高齢者で、その割合6割強を占めています。特に、歩行中の死者に占める割合は約8割と非常に高くなっています。事故特徴を見ると、夜間に道路を横断中に多く、運転者から見ると道路の右側から断して被害に遭う確率が高くなっています。交通実態を見ると、前方の横断歩道の右側から高齢者が横断し始めているにかかわらず、先行車が停止せずに高齢者の前を通過してしまうことがありますそうしたケースでは、つい先行車に追従して歩行者の前を通過してしまいがちです。
しかし、高齢歩行者は、先行車が通過した後もその場にとどまり続けるとは限りません。先行車をやり過ごしたことで安心し、「後続の車両は進路を譲ってくれるだろう」と考え、横断を再開するおそれがあります。
また、高齢者のなかには、横断歩道を半分以上渡ったところから引き返す人います。 運転者は、先行車との車間距離が詰まっている場合でも、「横断歩行者が先通過させてくれるだろう」と安易に考えないことです。そして、高齢者は進路半分以上渡った場所から引き返すこともあることを頭に入れ、高齢者が横断をえるまで動静に注視し、いつでも止まれるスピードに落としてください。
今年こそ、高齢歩行者の交通事故が無くなるよう一層の安全運転をお願いします。
※平成28年2月末現在の交通死亡事故
今年は、昨年同時期と比較して6人多い、10人の方が交通事故で亡くな っています。 うち、高齢者の死者が8人と、全死者の8割を占める大変憂慮すべき状況にあります。