夜間運転の落とし穴に陥らないようにしよう
平成27年中の県内の交通事故は、発生件数、負傷者数は11年連続で減少し、特に死者数は全国で一番少ない27人と、最少を記録した一昨年より4人減少したところです。 ところが、この減少傾向の中で交通安全上危惧されている一つに、夜間事故が 挙げられ、全死者の約6割を占める15人が亡くなっています。うち、薄暮時間帯の死者が6人と夜間死者の4割を占めています。 今年は、年初から交通死亡事故が相次いで発生し、1月13日までに5人の方が亡くなる大変厳しい状況下にあります。 今後、交通事故死者を更に減少させるためには、夜間における交通事故をなくすことが重要な鍵と言えます。 夜間は昼間と比べ「視認性」が極端に悪化するため、見える範囲が極めて狭くなります。そのため、運転に必要な情報が十分に得られなくなり、見落としや発見の遅れにつながり重大事故の要因となっています。 昼間では簡単に発見できる横断歩行者も、夜間ではライトに照らされて初めて存在に気づき、ヒヤッとすることが往々にあるのです。 夜間の運転では、昼と夜の視認性の違いを常に意識し速度を控えて走行しなければなりません。しかし、ドライバーの中には「見えない=危険はない」と安易に思い込んで運転している人もいます。 このような思い込みは、安全確認の怠りやスピード超過を招き、事故を誘発する恐れがあります。 都合のよい思い込みだけで、見えないところの危険を探す努力をしない運転は単なる「危険運転」です。夜間は見えないところこそ、危険が潜んでいると考え、危険予測をしっかりして運転することが必要です。
※ 平成28年交通安全スローガン「運転者向け」~こんばんは 早めのライトで ごあいさつ~