~ 高齢ドライバーの事故をなくそう~
新年明けましておめでとうございます。
昨年中は、徳島県交通安全協会の活動に、ご支援、ご協力をいただき厚くお礼を申し上げます。当協会といたしましては、本年も悲惨な交通事故を1件でも減らすために、各種の交通安全活動に幅広く推進して参りますので、一層のご支援、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
さて、昨年県下で発生した交通死亡事故は、統計を取り始めて以来、最少を記録した一昨年を更に下回り、全国最少の27人となりました。これは、県や警察関係者のご努力はもとより、関係機関・団体の皆様方が交通事故防止に向け一丸となって取り組まれた成果と言えます。
しかし、事故内容を見ますと、全死者に占める高齢者の割合は6割強の17人で、その内高齢ドライバーが第一当事者となった事故により5人が亡くなっています。今後更に交通事故の減少傾向を定着させるためには、高齢者の交通事故防止とりわけ高齢ドライバーの交通事故をなくすことが重要な鍵となっています。 当協会といたしましても、高齢者の方々が交通事故の当事者とならないように広報啓発活動に取り組みますが、高齢ドライバーの皆様におかれましても、次の点にご留意いただき、安全な運転行動に一層のご努力をお願い申し上げます。
○交通事故の内容を見てみますと、高齢ドライバーの方の事故は、追突や出会い頭が多く、その原因は交差点での右左折時の安全確認不足や、一時停止、信号無視などによるものが多いようです。 まず、交差点では、一時停止場所でしっかり止まり、安全確認を行ってください。
○追突を避けるために、十分に車間距離をあけることも大切です。できるだけ、見通しがいい、交差点が少ない、幅が広いなどの安全なルートを選んでください。
○薄暮時は、早めのライト点灯を励行してください。
○体調の悪いときや、眠くなる成分を含むかぜ薬や解熱鎮痛剤などを飲んだときなどは、運転を控えるようにしてください。
○認知症が心配されたらご家族とも相談して運転免許証の自主返納も検討し てみてください。日頃から、歩行者、自転車運転者、ドライバーが、それぞれ周囲をしっかり確認して、交通ルールを守ることで、事故を減らすことができると信じます。加齢により判断力や反射神経などが衰えてしまうのは仕方がないことですが、それだけに「大丈夫だろう」いう過信をやめて、「危険かもしれない」という慎重な行動を心がけてください。
皆様方の交通安全を心からお祈り申し上げます。