~高齢者の交通事故を無くそう~
車の運転、歩行者の交通行動は、「自己の通行に障害となる道路環境及び他の交通の認知(発見)」「危険(事故)回避措置の要否及びその方法、程度の判断」そして「回避措置(操作)」の3つの流れの繰り返しであり、交通事故は、この3つの流れ(認知、判断、措置(操作)」の中でミス又は遅れが生じた場合に発生するものです。 高齢者は、その身体的特性から認知、判断及び措置の各段階のミス又は遅れが多く、平成29年中は全事故死者の約6割を高齢者が占め、事故率が高いことから、昨年の高齢者事故を教訓として、高齢者の交通事故を防ぐためにはどうあるべきか、注意のポイントを抽出してみました。
高齢者自身の注意のポイント
○ 歩くとき
・ 少し遠回りになっても、歩道のある道路、交通量の少ない道を選ぶ
・ 夜間は、できるだけ外出を控える
・ やむを得ず外出する場合は、明るい服装で反射材を活用する
○ 道路を横断するとき
・ 車が遠くに見えても通り過ぎるまで待って横断する
・ 「止まる、見る、待つ」を習慣づける
・ 走行中の車両や、駐・停車車両の直前直後の横断はしない
・ 斜め横断はしない
○ 車を運転するとき
・ 夜間は、視力が低下するため、できるだけ運転は控える
・ 危険に対する反応時間が余分にかかるため、ゆとりのある運転をする
・ 長時間運転は、知らず知らずのうちに疲労が重なるため、1時間走ったら休憩を取り、車外に出て体操をするなど気分転換を図る
・ 交差点は、情報の早期入手と、それに対応する適切な判断、操作が要求されるので、より一層の安全確認をする
一般ドライバーの注意のポイント
○ 高齢者に思いやりを
高齢者は、「運動能力が低く、いつでも、どこでも、思うがまま横断する」傾向があることを知り、高齢者を見たら徐行、一時停止をするなど思いやりのある保護に徹した運転をする
○ 高齢者マークを貼付した車には、動静注視を十分に行う